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泰阜村の中高生へのGIFTスイーツ

先日、中高生向けの音楽イベント、「やすおか音楽フェス」に行ってきました。



前半は、イベントの感想、後半は、スイーツについて綴ってみました。

想い溢れて長文となってますが、良かったらお読みください。


この音楽フェスイベントは、コロナの影響で長野県泰阜村の中学生・高校生向けのイベントが実行できず、残念な想いをしていることを感じ取り、泰阜村にお住まいの方、出身者の方が集まり、みんなで応援しようという企画でした。


それも、幼馴染同士が声をかけあって、バンド仲間や三味線奏者、和太鼓など多才な方達が集まり、故郷の後輩に音楽をGIFTする、という胸熱な展開がステキすぎました。映画のようでした。


実際の事前打ち合わせにも参加させてもらい、幼なじみで仲良しだからこその会話、お互いの意見、尊重しあってるようで、主張しあってるようで。でも共通して流れるのは中高生を喜ばせたいという想いでした。


今回、泰阜村、やすおか音楽フェスの主役は、泰阜村にお住まいのなおみさん。


eumoアカデミー繋がりのお友達で、あるイベントでご一緒して、私の少し変わった行動?が面白かったのか、いくつかイベントをご一緒させて頂いてました。


そして、今回、長野県で働く方、長野県出身の方を応援する「信州GIFT&ACTION」という取り組みを始めてみました。その中で、なおみさんの長野県泰阜村へのACTIONとその想いを聞き、みんなでGIFT(応援)しに行こう!という流れです。


「繋がる人と繋がっていく」というコンセプトで、たくさんの集客や告知をするよりは、人数や規模は小さくとも、縁がある人と繋がっていったらどうなるか、これも新しい取り組みだと思っています。


このブログを読んで、話を聞きたい、参加したい、という方がいればもちろん大歓迎です。



当日は、4時間の片道を2時間の渋滞GIFT(笑)で、計6時間の道のり!朝、7時に渋谷に集合して余裕をみたつもりが、渋滞には勝てず。


ただ、確かに時間はかかったのだけど、一緒に行ってくれたお友達と車の中で楽しくお話ししたので、そんなに疲れなかったかな。最近は距離感がバグってます。


そして、泰阜村は美しいところでした。


桜が見頃で、桜が歓迎してくれているようでした。都内の植えられた桜ではなく、自然の山の中に咲く桜は大きく雄大で、どこを切り取っても絵になります。信号がないのも驚きでした。



山間の中にある村に着くと、私はなんとなく、風の谷のナウシカを思い出していて、風の谷のような自然と共に生きている、そんな幻想的な風景でした。朝には、霧がかかって雲海も見れました。(写真撮ればよかった)


到着し、すぐにイベントが始まりました。ギリギリでしたが遅刻しなくて良かった。

やまびこ館という宿泊も兼ねた会場で、お昼ご飯を頂き、会場に向かいます。


オープニング和太鼓の演奏。地元出身の身近な先輩からの力強い音のメッセージ。

間近で見ると、迫力がありました。太鼓の音って「ズドン」と心に響きます。



次は三味線。なおみさんの幼なじみの梅本まゆみさん(梅ちゃん)の演奏で、楽しいトークから始まり、素晴らしい音色でした。

「なんで三味線を始めたのか?」というストーリーや、三味線を体験したいという中学生が、実際ステージ上で触ってみたりと、インタラクティブなやりとりが会場を温かくしていただきました。




そして、こちらも幼なじみのたまいよーすけさんのバンドで、たまいよーすけ(n)の登場です。オリジナル曲の他に、聞いたことのある曲のカバーもしてくださいました。

会場全体がとても心地よく音楽が響いていて、後輩に優しく歌いかけてるような感じが素敵でした。自分も泰阜村の出身者だったかのような感覚になりました。




そしてアンコールの後、メイキング映像が流れます。これもすごい凝っていて、前日までの様子だけではなく、当日の様子もすぐに動画編集して流してくださいました。



その中で、今回の幼なじみの皆さんが中高生だった時の音楽演奏会のビデオを流すという演出がありました。これを見て、私も学生時代が懐かしい気持ちになりました。


そして、中高生が自分たちが大人になった姿を、映像の中の人たちと、目の前にいる先輩とを重ね合わせていたような気もしています。


これは私の勝手な希望ですが、今回の中高生の皆さんが、大人になったとき、村のため、若い人のために何かをしたい!と思うきっかけになってくれたら嬉しいです。GIFTはゆっくりと循環すると思うので。


そして、中高生向けのイベントではありますが、応援する大人も一緒になって楽しんでいて私も、本当に来て良かったと思いました。


地元の新聞社さんもいらしゃってて、翌日には記事になっていました。見出しが「やすおかの先輩、音楽でエール」これもいい話です。



翌日は、なおみさんのご実家にお邪魔し、近所で自然農法の体験。これも良かった。


結構、都会から移住されてる方も多く、自給自足のための農業を習いに来ているのも興味深い。みんなで少しずつ農業すれば食料自給問題も解決するのだろうか。そんなこともリアルに考えることができました。




さて、今回のスイーツは・・・(サザエさん風w)

桜のスイーツ やすおか村スペシャルでした!




・桜のチーズケーキ(桜あんが入ってます)

・桜の共感シフォンケーキ

・桜のイチゴタルト

・桜のモンブランタルト

・チーズタルト

・チョコタルト(や、す、お、か、む、らの文字入り)


スイーツは30人分くらい、と言われてたので、どうしようかなーと直前まで考えながら進めていました。前日の夜20時30分ごろまでは、作業中の物もあれど、一つも完成してなかったのです。


その時、メッセンジャー に「泰阜村は桜が綺麗ですよ」と連絡が入り、一気にイメージが降りてきました。

桜にしようー!と思い、今回のスイーツとなりました。


これは、この日、このときにしか食べれない、ある意味、アート作品となっております。

ただ、「喜んでもらいたい!」という一心で、ただただ作るのが楽しかったです。


一番人気は桜のイチゴタルトでした。あっという間に売り切れ(売ってないけど)。

会場のみんなにも食べてもらい、残った分は、お土産にお渡ししました。



その後のアンケートも、イベントや演奏についての感想のほかに、ケーキが美味しかった、と書いてくれたのを見て、泣ける…って素直に思います。欲しいのはお金とかじゃなくて、この言葉なんですよね。


そして、素敵なことがさらに起きます。

私のケーキに、共感コミュニティ通貨eumoを贈ってくれる人たちがいました。


贈ってくれた方々は、なおみさん、そして会場に一緒に行ってくれたお友達でした。

しかも、会場に来れなかった方からもです(ともやさん、Thanks!)


特に、ケーキ代に関してお金やeumo が欲しいと言ったわけではないですし、何かが返ってくることを期待していたわけではないのです。私はただ作りたい、そして届けたいだけ。

皆さんの優しさに感動してしまいました。


一般的なお金の流れは、提供者に対して、受益者がいて、サービスや商品の値段をもとにやりとりをするのだと思うのです。ただ、今回の中高生向けのケーキは、中高生やその関係者が対価のようなものを支払うのではなく、周りの応援する大人がそっと差し出してくれる。共感コミュニティ通貨の凄いところだと思います。


おそらく、私が中高生の皆さんに届けたかったGIFTスイーツに「共感」してくれて、私が作ったスイーツを通して、同じ気持ちを贈りたいと思ってくださったのではないかと思います。そうなるとみんなで作ったケーキになるので、私も喜びが倍増します。


また、「西山頑張ったね」という応援メッセージとしてもありがたく受け取ります。

GIFTはしっかり受け取る。そして、次に贈る、ここが大事なところです。

「いやいや、悪いから」と遠慮すると、循環しないのも体験しています。


こうなると、応援すると応援される、さらに応援したくなるという循環が生まれます。

私が考えるGIFT経済とはこういうことなのではないかと思います。


逆にいえば、応援しなければ応援もされない、ということでもあると思います。

そのためのGIFT優先。GIVEやTAKEの関係ではなく、GIFTしたくなるから、ACTIONもしたくなる。そして、一方通行で終わるのではなく、多面的に非連続的に続いていく、そんな活動にしていきたいと思います。


頂いたeumoと優しいお気持ちをもとに、次回は長野県の飯綱町にまたGIFTスイーツを届けたいと思います。喜んでくれるといいなぁ。



お読みいただき、ありがとうございました。








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