「服飾関係で知り合いの方、いないですか?」
という高校生の一言から始まったお話しで、自分が想像した以上の良い体験になりました。
ケーキが素敵な場所に連れてってくれますね。
高校生主催のイベントでたまたまお話しした方がN高生で、高校生活について聞いたところ、やりたいことが見つかった生徒は、「マイプロジェクト」を掲げて、自分の進みたい道を選んでということを聞きました。
マイプロジェクトという自分の進みたい道が決まると、N高のリソースを最大活用して、学年関係なくつながったり、ワークショップに参加したり、自律的に活動し、知見を広げていくとのこと。
もちろん全員がやりたいことが、すぐに決まるわけではなく、ずっと決まらない人もいれば、だんだんと興味を持つ人もいたりするようです。
服飾関係に興味をもったその子は、実際に働いている大人に会ってみたいと思ったらしく、私に話しかけてくれました。
ただ、私もが服飾関係に知り合いがいなくて、親兄弟も親戚も業界的に違うので、どうしよう…と思ったとき、思い出しました。
毎月、美味しいものを食べるランチ会(通称:おいもの会)をしている鈴木さんが、結婚式のウェディングスーツとドレスを家族に手づくりしてもらった、という話を思い出し、親族のみなさんが服飾系ということを思い出しました。
早速、連絡を取り、高校生からこんな話があって・・・、と相談したら、東京でお仕事されてるおばさまとコンタクトして頂いたところ、今度見学に来て良いですよ、という話になりました。
その高校生も一回しか会ったことなくて、初めて会う叔母さまになんて説明したらいいかとか、余計なことを考えてたけど・・・まぁなんとかなるか、と笑。
今回のことを経験して、もっと学生と大人の接点が増やせればなと思いました。そんなお手伝いをお節介かもしれないけど、続けたいと思います。
今回、こんな私に声をかけてくれたのは、ある意味一つの信頼の証。期待に応えたいという気持ちと、何が起きるのか楽しみたい、という好奇心で動いてしまいました。まあわたしは紹介するだけなのですが。
当日、待ち合わせして、オフィスに向かいます。職場の中に入れて頂き、いくつかの業務用ミシンが並ぶ、まさに職人が作業をする場所というところに連れてって頂きました。
そこで、今回の背景をお伝えして、どうなるかなーと思ったら、おばさまが素敵な方でした。背景を読み取って、どんどん説明してくれる。また、高校生の質問にも的確に応えてくれる。
そこで面白かったのが、仕事の魅力を、おばさまが楽しそうに伝えてくれていたことです。
質問をしたかった高校生の為の会だったはずが、おばさまの為の会になったような気になるくらい、ワクワクされていて、楽しそうだったんです。
そして、それを聞く私たちもすごい楽しかった。そんな仕事があるのかとか、そんな細かいオーダーがあるのか、とか、あの有名なところからの依頼が、とか。
そして実際にミシンを触らせて頂く機会がありました。これも貴重な経験だったと思います。もしかしたらこの日から将来の日本を代表する服飾デザイナーが誕生したら・・・なんてことを思わせてくれました。高校生ですから、いくらでも可能性はあります。応援したい気持ちになりました。
その時に、とっても心に残ったワードがあります。
「仕事に手触り感があるのと、ありがとうの距離が近いのが良いのよね」
これを聞いて私は二つのことを思い出しました。
一つは、会社員としての自分。手触り感なく、ありがとうが遠い・・・
もう一つは、副業としてのスイーツ。まさに手触り感とありがとうが近すぎ。
共感しかない!
会社はいつからこうなってしまったのだろう。みんな自分の陣地以外のことはやらなくて、人が困ってても、まるで他人のようで。でも、みんな真面目にやっているだけ。だから言いづらいのもわかる。(そんなに関係がひどいわけではないんだけど、感覚としてはずっとそう)
個人の活動はその分ダイレクトにくる。自分が作って、自分で届けて、おいしい、ありがとうと言われて、人と繋がって、繋がりが大きくなって、本当に楽しい。
会社がダメで、個人が良い、ということではなく、両方混ぜれば良いと思っています。大きな仕組みの中で自分を活かすことと、小さな自分でも、それが大きくなることを信じて動くことと。
将来的には本業と副業とはっきり分けなくても良いとは思っています。ただ今は、分けて話せるくらいのバランスの方が分かりやすいのだと思います。すぐには変わらないので徐々にですね。どちらも本当の自分であって欲しいですし。
そのあと、みんなで中華料理屋でたくさん美味しいご飯を食べました。初めて会った人たちでも、夢を描く高校生と、夢の先にいる大人が一緒に話しているのを見るだけで、何か幸せな気持ちになりました。
そしてお礼にチーズケーキをGIFTさせて頂きました。後日、おばさまから感想を頂き、美味しかったというお言葉に本当に、行動して良かったなと思います。
高校生からも貴重な機会ありがとうございました。とても面白かったです。と連絡があり、こちらも嬉しかったです。
今回は高校生が主役だけど、大人もこうやって自分のやりたい事を発表すればいいんだと思います。今の仕事をやりながら、やりたいことを見つけたり、興味があることに行動していくだけで人生が主体的に変わっていくと思います。
また、興味を持ってくれた仕事に携わる人も聞いてくれることで、自分の良さを再認識し、活力に繋がるとも思いました。
お互いを認め合うこと。大人と子供とか、上とか下とかではなく。
そんな人たちを応援したいなと思わせてくれた1日でした。
おばさま、鈴木さん、本当にありがとうございました。
ブログをお読み頂き、ありがとうございました。
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